感染経路

今日の米国では、結核はヒト結核菌で汚染された屋内の空気を吸い込むことによってもっぱら伝染する。
活性化した結核患者が咳をして菌を撒き散らすと、空気が汚染され、菌が数時間空気中に残留する。
胎児の場合、出生前または出生時に、感染している羊水を吸い込んだり飲み込むことによって、母親から結核に感染する。
出生後に、感染している飛沫を吸い込むことによって結核に感染することもある。
発展途上国では、小児が、結核を引き起こすもう一つのマイコバクテリウム属に感染することがある。これはウシ結核菌と呼ばれ、低温殺菌されていないミルクで伝染する。
結核に感染すると、免疫システムが細菌を破壊するか、感染した部位に閉じ込める。
実際、全結核感染のおよそ90〜95%が、本人が気づかないうちに治っている。
しかし、細菌が破壊されず、掃除役をする白血球(マクロファージと呼ばれる)の中で何年間も休眠状態になることがある。
結核感染のおよそ80%が、休眠していた細菌が活性化することによって引き起こされる。
最初の感染で片方または両方の肺の最上部に残った瘢痕に潜んでいる細菌が増殖し始める。
免疫機能が損なわれたとき、例えばエイズ、コルチコステロイドの使用、高齢などが原因で休眠していた細菌が活性化することがあり、その場合は生命にかかわる恐れがある。
概して、結核に感染した人が1〜2年以内に活発な感染を引き起こす確率は5%である。
結核の進行は人によって様々で、人種といったような要因が大きく関係している。
例えば、白人より黒人やアメリカ先住民のほうが、結核の進行が速い。ただし、進行の速度は免疫系の強さによって異なる。
例えば、エイズ患者の結核は活動性になる確率が何倍も高く、また速い。
結核に感染したエイズ患者が2カ月以内に活動性の結核を発症する確率は50%である。
感染源の細菌が抗生物質に対して耐性がある場合、エイズと結核を併発している患者が2カ月以内に死亡する確率は50%である。
通常、活動性の結核は肺で始まる(肺結核)。
身体の他の部分を冒す結核(肺外結核)は、ほとんどが血液を通して広がった肺結核からきたものである。
肺と同様に、感染しても疾病を引き起こすのではなく、細菌が小さな瘢痕の中で休眠状態になる。

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